2020年以降どうなるの?データで見る美容業界

こんにちは。三島です。

前回は、【美容師を取り巻く環境が2020年からどう変わっていくのか】というタイトルでブログを書かせて頂きました。(リンクはコチラ⇒【美容師を取り巻く環境が2020年からどう変わっていくのか】

今回は、もう少し、リアルな数字を見ていきたいと思います。

元一流パリコレ美容師リカさんという方のブログを参考にさせて頂きながら解説させて頂きます。(引用先:美容室数の推移は最高更新し24万店。客数減少が経営上問題に。

全国の美容室の数は過去最高の24万店に

厚生労働省平成29年度の理美容室の店舗数 が発表され、 美容室の件数は過去最高を更新し(前年比1.7%増)24万7578店になりました。コンビニが5万店舗に対してかなりの数です。

【厚生労働省 平成29年度衛生行政報告】

店舗数・人数増減
美容室24万7578店4218店(前年度比1.7%)増

引用元:厚生労働省 衛生行政報告例(生活衛生関係)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei21/index.html

美容室の店舗数のランキングは、1位東京21,655店舗、2位大阪15,584店舗、3位愛知11,720店舗です。美容師数の数は1位東京67,050人、2位大阪37,009人、3位神奈川36,404人となっているようです。

問題点として客数減少を訴える経営者が65%もいるようです。競合店や美容師の人数が多いことも原因です。

美容師人口は一時的に減少した時期もありますが(2011年頃)、今現在美容師の人口は増えています。 美容師人数も52万人ですが、常勤せずに休職中の美容師の数も含まれます。

【厚生労働省 平成29年度衛生行政報告】

店舗数・人数増減
美容師52万3543人1万4264人(前年比2.8%)増

引用元:厚生労働省 衛生行政報告例(生活衛生関係)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei21/index.html

厚生労働省からも「美容業の実態と経営改善の方策」として、以下の文章が発表されています。 

(1)業界の動向

1.激しい生存競争

美容業界の美容所施設数は平成11年以降、毎年少しずつではあるが増加を続けている。

美容業界の対象人口を5歳児から74歳までと仮定して推計しても、現在の美容施設数223,645施設でカバーすると、480人に1施設の割合で出店されていることになり、激しい生存競争が行われていることが容易に分かる。

引用元:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」 美容業改善のポイント

URL:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei22/dl/h22/biyou_housaku.pdf

(平成24年3月)

コンビニ、歯医者よりもダントツに多い業界

コンビニよりも多いと言われる美容室です。歯医者などは6万件と言われていますからそれよりも圧倒的に多い人数ですね。

美容室とその他店舗数比較

美容室とその他店舗店舗数
美容室24万7578店
歯医者6万
コンビニエンスストア5万6374店
ドラッグストア1万5049店
百貨店
スーパー
5133店

引用元:年報 商業動態統計 経済産業省

http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/result/h29_2.html

美容室数と推移

店舗数などの数字を踏まえたうえでの問題点

多くの美容室経営者が経営上の問題点として、客数減少を上げているのが65.7%もいます。美容師増加と共に、店舗過多。ますます客数減少の問題は大きなることは予測されます。

客単価

引用元:厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策」 経営上の問題点別施設数の割合

URL:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei22/dl/h22/biyou_housaku.pdf

(平成24年3月)

まとめてみると・・・

厚生労働省 平成29年度衛生行政報告

店舗数・人数増減
美容室24万7578店4218店(前年度比1.7%)増
美容師52万3543人1万4264人(前年比2.8%)増

美容室とその他店舗数比較

美容室とその他店舗店舗数
美容室24万7578店
コンビニエンスストア5万6374店
ドラッグストア1万5049店
百貨店
スーパー
5133店

という状況です。

データから予測できる事

以上のデータを踏まえ、私たち美容師の未来というのは、口を開けて待っているだけでは到底太刀打ちできない時代へとなっていく事でしょう。

需要と供給のバランスでいう、(供給)が増える一方で、需要が増える事は今後考えられません。

そうした時代をどう切り抜けていくのか?

美容室経営において近年叫ばれている事は、客単価のUPと客数(来店回数)の獲得です。

縮毛矯正や、エクステなどから始まり、ヘッドスパや高級トリートメント。商品の売上にも注目し、高品質のドライヤーから、美顔ローラーまで、ありとあらゆる客単価UP戦略が登場しました。

しかしながら、そうした戦略も今や延命治療にすぎず、それでも厳しい時代がやってきます。

日本の人口推移から見ても、まだまだ客数の減少に歯止めはかかりません。

ただ、美容室の店舗数増加はそろそろ落ち着いてくるのではないかと考えています。若い世代の美容師さんたちの中に、【必ずしも出店することが最善ではない】という意識が芽生え始める頃なのではないかと考えます。

美容室出店というのは、ある程度のオーナーが成功する時代から、今後はリスキーな選択になると考える人が多くなる。

そして、減少する人口を約55万人の美容師さんで奪い合うにも限界が出てきます。

そうした考えの中で起こりうる現象として、美容室の淘汰、美容師の淘汰という現象が現れ始めるでしょう。

つまり、店舗数の減少と、美容師人口の減少です。

これは、間違いなく近い将来に起こりうる事だと思っています。

ということは、単純に今現在ある美容室が閉店をする。今現在美容師として働いている美容師さんが美容師を辞めるという事です。

厳しい言葉で言うと、市場から【JUDGE】(ジャッジ)される。

見込み客数(日本の人口)に対して、美容師の人口が定員オーバーなんです。

人気のない美容室は閉店し、お客様から支持を得られない美容師さんは美容師を辞めることになる。単純にそうゆうことです。

定員オーバーって事は、入試と一緒で、ふるいにかけられるという事です。

でもそれは、私の考えからすれば、怖がる事では無いと思います。

なぜなら、現在の美容室や美容師さんの中に、必ずしも全員が真剣に美容師をやっている訳ではないと思うからです。

入試と一緒で、美容師に対しての想いの強い人や、努力のできる人というのは、採用され、想いの無い人や、努力しない人というのが下から順に切られていく。

例えば、

ただ単に、カッコいいから美容師をやってるだけの人

・仕事よりプライベートを優先してしまう人

・お客様に対して責任感も無くやっている人

・練習を全くしない人

・まわりの人からの評価が低い人

などなど、軽い気持ちで美容師をやっているだけの人や

・自力で集客できない人

・仕事も頼まれた仕事しかしない人

・流れ作業で仕事をする人

・根拠のない自信でプライドの高い人

など、美容師以前の問題をもった美容師さんも今現在は多く存在します。

そうした人たちから順に、淘汰をされていくので、

・お客様の身になって親身になれる人

・責任感の強い人

・ヘタクソでも、気持ちだけはムチャクチャある人

・常に自分を選んでもらうための努力ができる人

・より幅広い人から魅力的だと思われる人

など、そうした美容師さんが美容から離れなければならなくなるという事はほぼ無いと言ってもいいでしょう。

そう考えると、美容業界がこれからも繁栄し続けていくためには【淘汰】という現象は避けては通れない、もっと言えば必要不可欠な事ではないかとも言えます。

お客様に対して、中途半端な気持ちでなければ、必ず美容師は続けられるでしょう。

働き方としては、幅が広がる時代になっていくでしょう。今後はフリーランスを選択する人も増えるのではないかと思います。

美容業界は近い将来、必要不可欠な【淘汰】という現象と、【働き方の選択】ができるようになったりと、変化をしていく時期に来ています。

2020年は業界にとっては岐路の年になるのではないでしょうか?

美容師として、ずっと仕事をしてくためには、こうしてリアルな数字を分析していく事も、必要かもしれませんね。

それではまた・・・。